お酒で人生を狂わす前に!『禁酒セラピー』で禁酒・断酒に成功した方多数

飲酒の原因はお酒の性質にある
どうして私は昔、自分が依存しやすい性格で先天的欠陥を抱えていると信じていたのでしょう? それは、タバコであれお酒であれ他の薬物であれ、依存者が薬物によいところなどないとわかっていながらどうしてそれを摂取し続けて自分の体を破壊するのか、その本当の理由がわかっていなかったからです。本書ではその本当の理由を解き明かします。飲酒の本当の理由には飲酒の原因はお酒の性質にある例外も矛盾もありません。常識を使って考えればすぐにわかることです。

アルコール問題に、答えは一つしかないのです。つまり、「飲酒の原因は、お酒の性質にあり、誰もがみんなその罠にかかっている」ということです。一日一杯のウィスキーに依存していると思っている人もいれば、一日三〇杯なくては生きていけないと感じている人もいます。しかし、両者とも同じ病気にかかっており、幻想を信じているだけ。そして、その幻想こそが病気なのです。つまり「お酒には何かよいところがあって、そのよいところに自分は依存している」と信じてしまうのです。

お酒の本当の姿を理解すれば、あなたの病気は治ります。お酒とは誰にとっても何の益もないただの毒なのです。もし「普通のドリンカー」に何らかの利益があるのなら、ヘビードリンカーにはもっとたくさんの利益があるはずでしょう。もし「普通のドリンカー」が、お酒から喜びや心の支えを得られるなら、アルコール依存者は世界で一番幸せで自信に満ち、もっとも精神の安定した人になっているはずです。しかし、実際には、アルコール依存者はお酒のせいでひどく苦しんでおり、「普通のドリンカー」も程度はそれほどひどくないにしても、少しは同じ苦しみを味わっているのです。そう考えてみると、飲酒の本当の原因は、先天的欠陥でも性格の問題でもなく、
お酒には人を依存させる性質があるから
だと思いませんか?「間違っているのはお酒ではなく飲んでいる本人だ」と思い込んでしまう——これもお酒の罠の怖いところです。また、これはすべての薬物依存症に言えることです。私たちは、「お酒は健康にも悪いし経済的な負担にもなる」とわかっています。そして、お酒から実際に何が得られるのか考えてみた時、どうしてお酒を飲んでいるのか自分でも自信が持てなくなります。酒飲みがよく言う言い訳のなかで、一番典型的なものはこうです。「時々飲むお酒が人生に残された唯一の楽しみなんだ!」これは、お酒のことを全然理解していない人が言う、矛盾だらけのセリフです。

いかがでしたでしょうか?
なかなかキビシイ意見と思われる方もいるかもしれませんが、このあと本書では「飲酒という自殺行為」「インテリ層が飲酒の罠にはまっている」「「社交のためにお酒を飲むという愚」などなどの迫力のある見出しが踊ります。
禁酒をしたい!と切に願っている方に、ぜひとも読んで欲しい一冊です。


『読むだけで絶対やめられる禁酒セラピー』
アレン・カー/著、阪本章子/訳 本体905円 ISBN:9784845408887
お酒という迷路を抜け出す正確な地図。やめられないハズがない!
自然に簡単にお酒をやめられる画期的な方法を説く。
【目次】
お酒は簡単にコントロールできる
お酒の問題は実はシンプル
あなたはアルコール依存症?
食虫植物とハエ、お酒と人」
お酒という名の牢獄
「幸福」という名の麻薬
あなたは洗脳されている
人間の体は素晴らしいマシンだ」
どうしてお酒の買にかかったのか?
精神力でお酒はやめられない
飲酒に理由はない、あるのは言い訳だけ
舌が肥えたらお酒がおいしくなるのか?
お酒を飲むと勇気が出るか?
お酒を飲むと外向的になれるのか?
お酒を飲むと精神が安まるのか?
薬物依存のしくみをしっかり理解しよう
お酒と食品の類似点
依存しやすい性格」など存在しない
禁酒に精神力はいらない
「社交のためにお酒を飲む」という言い訳
お酒を飲むと楽しくなるか
完全にやめるべきか? 節酒にするべきか?
普通のドリンカー」は本当にラッキーなのか?
裸の王様|ワイン愛好家の悲哀
お酒という迷路を抜け出す正確な地図
簡単にお酒をやめる方法||16の決まりごと
最後の一杯を飲み干しましょう!


著者について

アレンカー Allen Carr
1934年生まれ。1983年に独自の「やさしい禁煙法」を創案。
その評判はたちまち世界中に広まった。
今回、全く同じ考え方のもとに、
自然に簡単にお酒をやめられる画期的な方法を説いてくれた。
『禁酒セラピー』は、大ベストセラーとなった
「禁煙セラピー』および「ダイエット·セラピー』
(共にKKロングセラーズ刊)に続く、著者の第3弾である。