伝え方にはコツがある——YouTubeを始めて気づいたこと

「まずはやってみよう」

ノリと勢いだけで、何の知識もないまま始めたYouTubeも、

間もなく2カ月が経とうとしています。

まだまだ拙い動画をお届けしており、お恥ずかしい限りではございますが、

最近では著者さんから「観てますよ」とご連絡をいただくことも増えました。

カリスマ書店員さんからは

「あの昭和なやりとりがたまらない」

「毎週の配信が楽しみ」

と嬉しいお言葉をご頂戴したり。

それらを大きなモチベーションに変え、やらせていただいております。

ただ、更新を重ねるたび、有難いご指摘、

アドバイスをいただくことも多くなってきました。

 

実際にいただいたご指摘は

      • 目線が正面ではなくズレているから、カンペを見ているようだ。
      • ずっと前を向いているけど、相手が話しているときは、
        相手の方を見て、相づちくらい打たないと興味がないように見えて失礼だよ。
      • 声のトーンが低いから暗く感じる。
      • 言葉の末尾が伸びて、乱暴な話し方に聞こえるときがある。
      • 表情が硬いから面白みがない。 

「え? そんな話し方をしていたの?」

自分では気付かなかった、話し方のクセ。

YouTubeをやらなければ、知ることがなかった

話すときの体の動き。

これは真摯に受け止め、直さなくてはと反省。

 

ただ、

弊社では「話し方」の本をこの数年だけでも何冊も発行しているのです。

しかもそれらの「話し方」の原稿に

「ちょっと何を言っているのか、わかりにくいですね」などと

なんとも偉そうに赤入れまでしていたという事実。

あぁ、恥ずかしい。

そんな私に塩を塗り込むかのような編集Tの強烈なダメ出し。

「やる気がないならやめてしまえ!」的な勢いで迫ってこられると、

「落ち込んでいる場合じゃない、すぐに改善しないといけない」

と本気で考えるようになりました。

 

ちなみにYouTubeではニコニコ笑っている編集Tですが、

怒ると本当に怖いのです。

このままではYouTubeチャンネルを降板させられてしまいます。

私の方が上司なのに……。

 

ともあれ、弊社には、素晴らしい「話し方」を伝える書籍がたくさんあります。

その中でも去年の2月に出版させていただいた

コミュニケーション改善コンサルタントの藤田由美子先生

『”もっと分かり合える”話し方』(藤田由美子 著/KKロングセラーズ刊)

を再度読んでみました。本書には、

 

「 あなたの言葉は相手の耳だけでなく「心」に届いているでしょうか

  【話し方基本チェック✅】 」

       〔『”もっと分かり合える”話し方』59ページより引用〕

という10個のチェックリスト項目が。

自分自身でチェックしてみると……。

 

「1.声が小さいと言われたことがある」

→(真船) はい、声が低くいし小さいから聞こえないと言われます。

 

「2.声に落ち着きがないと言われたことがある」

→(真)✅ はい、自信がなさそうだ、しかも落ち着きがないとも言われます。

 

「3.活舌が悪く聞き返されることが多い」 

→(真) はい、声が籠るので、よく聞き返されます。

 

「4.暗い声で盛り上がらないと感じる」 

→(真) はい、いつも暗いと言われます!

 

「5.頭語の第一音があいまいで最初がわかりづらいと言われたことがある」

→(真) はい、まさに第一音がわかりづらいと言われます!!

 

「6.語尾があいまいで聞き取れない、はっきりしないと言われたことがある」

→(真) 最後が聞き取れないと言われたことがある!

 

「7.早口で何を言っているのかわからないと言われたことがある」

→(真) あるある!!

 

「8.矢継ぎ早で聞いていて疲れると言われたことがある」

→(真)✅ あるあるある!!!

 

「9.不要語「えー」「あのー」などのクセがある」 

→(真)✅ あるあるあるある!!!!

 

「10.一文が長く途中で言いたいことがわからなくなる」

→(真)✅ すっごーいあるある!!!!!

全部やないかーーい!

 

さらに、「好印象をもたらすルール」として

「・挨拶を丁寧にする

 ・声の表情を意識する

 ・表情とアイコンタクトを意識する

 ・返事に思いやりと品格を備える

 ・相槌、頷きで聞く姿勢を伝える 」

〔『”もっと分かり合える”話し方』24〜44ページより引用〕

ど、どれもできていない。

余裕でできているつもりでも、何もできてない!!!

 

藤田先生、まずは本書を実践します!

そして次回の撮影では、

せめて目線と滑舌だけは気にして臨もうと思っています。

 

〔文・イラスト/KKロングセラーズ 常務取締役 真船壮介(まふまふ83)〕

 


『”もっと分かり合える”話し方』
藤田 由美子/著 本体1,300円
ISBN:978-4-8454-2451-1

造本:四六並製

職場のコミュニケーション、人材育成、営業、プレゼン、接客、プライベート、
言いたいことが正しく相手に伝われば「すべてはうまくいく」。
1万人以上の声に寄り添い導いてきた経験をもとに
今日から使える具体的な解決策が満載。

【目次】

第1章 そもそも聞き手の感度は良好でしょうか?

「この人の話を聴きたい」と思ってもらうメディア力を身につける
「メディア力」を身につける、好印象をもたらす7つのルール
ルール1 挨拶を丁寧にする。感じのいい挨拶の条件
ルール2 声の表情を意識する
ルール3 表情とアイコンタクトを意識する
ルール4 返事に思いやりと品格を備える
ルール5 相槌、頷きで聴く姿勢を伝える
ルール6 感謝と謝罪は根拠も添えてマメに伝える
ルール7 反応は早く、キビキビ振舞うことで関係性を深める

第2章 そもそも話し手の音は良好でしょうか?

「話し方の基本テクニック」を身につける
あなたの言葉は相手の耳だけでなく「心」に届いているでしょうか
【話し方基本チェック✓□】
声の出し方・使い方を意識しよう
文章に表情をつけよう
間を制すものが場を制す
文章を簡潔にわかりやすく整理しよう
自然界に学ぶ五つの声作り 空・大地・風・岩・光

第3章 まずは 一言チェンジ、一言プラスで差をつける

飲食スペースでご案内される時
相手の好意に甘える時
「大丈夫」の多用は大丈夫ではない時
お勧めしたのに断られてしまった時
誤解されずに誠実さを伝えたい時
これだけはマスターしたい「一言チェンジ五〇選」

第4章 相手のYesを引き出す「納得5ステップ」

ステップ1 解く
伝えたいことに対しての相手の理解度・興味関心度や相手の状況を確認し、警戒心を解く
ステップ2 得々
相手に「今から聴く話は自分に有益である。嬉しいことである」と好感とメリットを渡す
ステップ3 徳々
相手に「何のために、なぜ」と目的や理由を伝え、腹落ちするように動機づけをする
ステップ4 説く
相手が安心して自信をもって動けるよう相手に「わかる言葉」で伝える
ステップ5 溶く
相手と共通ゴールを描けているか「ゴールのすり合わせ・確認」をする

第5章 伝わる方程式をつかいこなす

第一方程式「PREP(プレップ)法」〝結論先出しで相手をひきつける〟
第二方程式「ホールパート法」〝全体像を伝えて聴き手を安心させて話に引き込む〟
第三方程式「DES 法」〝感情を抑えて、言いにくいこともしっかり伝える交渉術〟

第6章 幸せを呼び込む言葉・引き寄せる振舞い

第一声を「ありがとう」で始めよう
リフレーミング効果で自分を楽にする

第7章 心を動かすスピーチを頼まれたなら

引用する寓話【キツネとクマ】
結婚式のスピーチとして活用すると
新入社員歓迎のスピーチに活用すると


著者について

藤田 由美子(ふじた ゆみこ)
東京都出身·福井県在住
オフィスマインドルージュ 代表
コミュニケーション改善コンサルタント·研修講師
美Woman College (女性のための思考·言葉·行動学び塾)主宰

平成2年から約7年間、 大手証券会社にて投資相談の窓口営業に従事。
カウンターでの接客応対、 電話によるセールス営業なと新規顧客開拓を得意とする。
その後、婚礼業界にて司会·コンサルタントとしておよそ2000組のカップルに携わる。
ホテル等の婚礼イベントの企画·演出·運営を手掛け、
集客新商品のプレゼンテーション等、顧客獲得にも注カする。
また婚礼専門店の立ち上げに寄与し、商品仕入れ、
ディスプレイ等のディレクション“売れるスタッフ”の育成に努める。
徹底した顧客第一主義とリスク管理·コスト改善に努め、トップセールスを維持。
平成24年、これまでの実績·経験を活かし、 研修講師として独立。
接客やクレーム対応、 営業販売強化等の指導にあたる。
「仕事も私生活も幸せの軸は人間関係にあり」と考え、
要望に応じた様々な場面での 「コミュニケーション改善研修」を実施。
受講者をひきつけている研修のモットーは
「明日からすぐに使える具体的トークと行動変容」とし、
リピート率は85%を超える。
日本交流分析協会認定 交流分析士2級
(一社)日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー, キャリアコンサルタント
2017年 第8回全国講師オーディション第3位
オフィスマインドルージュhttp://mind-rouge.com/