「心配性」を無くせば、人生10倍豊かになります。

皆さん、目をつぶって「想像」してみてください。

「妄想」してみてください。

まずは、楽しいこと、幸せなこと、夢みたいなこと、

可能な限りどんどん広げてみてください。

 

 

いかがですか?

何分くらい想像できますか?

どのくらいイメージが広がりますか?

では次は、

ツライこと、悲しいこと、不安なことを「想像」してみてください。

「妄想」してみてください。

 

 

ポジティブなことと、ネガティブなこと。

さて、どちらが長い時間、想像できましたか?

どちらの方がイメージが広がりましたか?

 

人間のポジティブの器はもともと、とても小さいと言われています。

その上、

「そんなのは無理」「そんな夢のようなことが起きるわけがない」

などと自分で自分の可能性に制限をかけてしまうため、

ますます、ポジティブの器は、あっという間に満タンになってしまうのです。

その結果、

一般的には、楽しい想像、幸せな想像は意外と短い時間しか考えられないといいます。

明日、アラブの大富豪と突然出会い、

「御社のオンラインマガジン、とても面白いね、投資として油田を1つあげるよ」と言われるかもしれません。

絶対にない、とは言い切れません。可能性、ゼロではない。

それなのに

「絶対にそんなことは起きない」と決めつける。

 

 

一方、ネガティブだったらどうでしょう。

「○○にちがいない」「○○だったら」「きっとそうだ」と

「絶対に起きる」と決める。

「絶対にそうだ」と決めつける。

そして

海よりも深く、宇宙よりも果てしなく、不安は数珠つなぎに広がって、

次から次と、ありもしないこと、起こりもしないことが頭の中に溢れて、

あれこれ考えて1日が過ぎてしまったなんてことも。

 

ポジティブなことには「そんなこと起きるわけがない」と制止するのだから、

ネガティブだって「そんなことは起こらない」と制止できるはず。

でもそれができないのです。

 

「心配性」は悪いことではありません。

政治家、経営者は心配性なほど、大成すると言われています。

それは、リスクマネジメントができているということだからだと思います。

天下統一を果たした徳川家康も、常に「心配事」を抱えていたと言われています。

 

ただ何事も、「過ぎる」はよくない。

心配性は適度だからよいのであって、心配性過ぎるのは、もったいないのです。

コロナ禍の昨今、「心配するな」というほうが無理かもしれませんが、

こんなときだからこそ、「ありのままの今」に心を全集中。

過ぎた昨日を思い悩んでも昨日は変えられない、という開き直りを。

まだ来ぬ明日を憂いてもどうなるかまだわからない、というおおらかさを。

あなたの人生が10倍豊かになりますよ。

 

〔文/編集者T〕


『「心配ぐせ」を無くせば人生10倍豊かになる』
植西 聰/著 本体1,050円
ISBN:978-4-8454-5130-2
造本:ロング新書

ありもしない
起きもしないことを
必要以上に思い悩んでいませんか?
必要性を「安心な人生」に役立てる。

できるだけ早く「悪い心配」を
心から消し去ってしまいましょう。

【目次】

まえがき
第一章 「どうにかなるさ」と前向きに生きる
今を楽しめる時は、今を楽しむのがいい
大切なのは楽観的な気持ちで対処策を考えること
執着心をなくせばお金のことで心配しない
人を愛することを最優先して生きる
将来のことは「運任せ」で生きていく
恋人だからこそ笑って済ませることができる
敵ばかりではない、味方も多いと

第二章 心配するより、動いてみる
心配事は妄想にすぎないと知っておく
問題解決のヒントは「現在」にしかない
目的へ向かっていく歩みを止めない
「あきらめない」と「開き直る」を共存させながら使い分ける
運命は神様が考えること、神様に任せておけばいい
自分の力でがんばるから自信がついていく
対人恐怖症は誰にでもあり、必ず治る

第三章 心配事から解き放たれて、のびのび生きる
人の噂ほどアテにならないものはない
正直でいることは安心の一番のコツ
負ける心配をするよりも、上手な負け方を考える
心配してもどうにもならないことは、忘れてしまう
日々やるべきことを、たんたんとこなしていれば安心できる
「何が何でも手放す」と覚悟する
定年退職は「新しい人生への出発」と考える

第四章 心配事を「人生の課題」に変える
一つ一つに正面から向かい合い、それを解決する
気のきいたことをしゃべろうとするより聞き役に回る
目指すものに向かってがんばっていく、その過程が面白い
他人に頼ってばかりいず、自分の力で生きていく
「周りからどう思われてもいい」と開き直る
「イザという時は、天が助けてくれる」と信じる
心配するから、心配していた通りのことが起こる

第五章 心配性を「安心な人生」に役立てる
重たい荷物を抱え込んだ時こそ、軽々しく考えていく
病気を心配しすぎるから体調が悪くなる
「一〇〇点満点」を求めず「八〇点主義」でいく
「どうしても約束を守れないことがある」のも現実
急いでいる時こそ、ゆっくり進む
「とらわれない・心配しない・すぐに対処する」
「習うよりも慣れる」ことで安心できる

第六章 人間関係、そんな心配はムダ
愛されることを求めすぎるから、心配のタネが尽きない
結婚の条件は「話していて安らぐ相手」だけでいい
子供は心配しないでも立派に育つ
「相手を変えようと思わない」のが円満のコツ
相性のいい相手が、必ず自分を見つけ出す
他人に振り回されず、自分らしく生きる
会社のためにではなく、自分のために働く
別れの後を心配するより、残された時間を大切にする

第七章 不幸にする心配、幸せを生む心配
人を疑いすぎれば、自分自身が不幸になっていく
「同じ失敗を繰り返す」ではなく「失敗したから成功する」
「心配しすぎ」は良くない。「適度な心配」は必要
「与えられる」ことを期待しない、「与える」人間になる
一人でいるよりも、家族や仲間といれば安心
心配性の人ほど笑うことが必要
心にエネルギーがあれば心配事をはねのけられる

著者について
植西 聰(ウエニシ アキラ)
東京都出身。著述家。
学習院高等科・同大学卒業後、資生堂に勤務。独立後、人生論の研究に従事。
独自の『成心学』理論を確立し、心を元気づける著述活動を開始。
1995年(平成7年)、「産業カウンセラー」(労働大臣認定資格)を取得。

【主な著書】
『折れない心をつくるたった1つの習慣』(青春出版社)
『平常心のコツ』(自由国民社)
『「いいこと」がいっぱい起こる!ブッダの言葉』(三笠書房・王様文庫)『話し方を変えると「いいこと」がいっぱい起こる』(三笠書房・王様文庫)『マーフィーの恋愛成功法則』(扶桑社文庫)
『ヘタな人生論よりイソップ物語』(河出書房新社)
『カチンときたときのとっさの対処術』(ベストセラーズ・ワニ文庫)『運がよくなる100の法則』(集英社・be文庫)
『運命の人は存在する』(サンマーク出版)
『願いを9割実現するマーフィーの法則』(KADOKAWA)
近著に『迷いがすっきり消えるイソップ人生論』(海竜社)
『”魅力的な女性”になるための心の持ち方』(辰巳出版)
『満足するコツ』(自由国民社)
『迷いを一瞬で消せる「最後心」の心構え』(ゴマ ブックス)
『不安を消すコツ』(自由国民社)がある