開高 健 思考する人 谷沢 永一/著

202002-2

開高 健 思考する人 谷沢 永一/著  (202002-2)

販売価格(税別)
¥1,050
在庫状態 : 在庫有り
ISBN:978-4-8454-5113-5
造本:ロング新書

内容紹介
今だ、翔べ!

世界を、世相を、人間を絶えず観察し思考する
作家の魂が「人生の真実」を誰よりも深く、鋭く追い詰めた

今こそ読みたい!

2020年に生誕90年を迎えた、
芥川賞作家:開高健の珠玉の言葉の数々を、
盟友である、文芸評論家の谷沢永一が精選して解説。
「開高健は誰にも似ていなかったし、誰もまた開高健に似ていなかった」。

日本の空気は
酸素と窒素とわびしさから
できている。
いつからこんなことに
なったのだろうと思うが、
とにかく感情がひらきっぱなしに
なっていることに耐えられないと
いうところがある。


すぐれた頁というものは、読んでいると、
にわかに活字がメキメキとたちあがってくる。
そういう気配がする。それが感じられるし、眼に見える。
また、すぐれた行や語にさしかかると、
とつぜん頁のそこに白い窓がひらいて、
林でできたばかりの風が流れこんできたり、
陽の輝やきのようなものが見えたりするものである。
開高 健

【目次】

第1章■ベトナム、戦争、革命
私はそういうわけで小説という小さな説を書いてメシを食べてる男であります。
ときどき身のほどを忘れて中説や大説を書いてみようとすることがありますが、
しばらくすると、また小さな説にもどります。

第2章■ルポルタージュ
私たちは異様な”贅沢”を味わっている。
東京は工業都市、行政都市、商業都市である
ほかに、奇妙な表現に聞えるかも知れないが、別荘都市でもあるのだ。

第3章■日本人の遊び場
総じて洗練とか芸術とかいうものにはかならず
どこか”自然”の味をひとつまみふりかけておかなければ
ビフテキにコショウを忘れたような結果になるのではあるまいか。

第4章■芸術、表現者
ルポルタージュの作者はおどろかなければいけない。
たとえ毎週ちがった対象に接して時間がトカゲの尾のように寸断されても、
少くとも切られた部分の尾はいつもピンと跳ねなければいけない。

第5章■作家、作品論
結局文学は嘆息じゃないでしょうか、
大きな声をだすか、小さな声をだすかはべつとして、
助けてくれエという叫び声を無駄だけれどしゃくりだす、
ひっかける、それだけが文学の仕事じゃないだろうか。

第6章■食と酒
第7章■釣り紀行
第8章■南北アメリカ大陸縦断記
第9章■白いページ
第10章■開高評論
第11章■開高閉口
第12章■開高文学
著者について
谷沢 永一 (たにざわ えいいち)
昭和4年大阪市生まれ。関西大学大学院修了。
関西大学教授を経て名誉教授。
日本近代文学および書誌学専攻。
サントリー学芸賞、大阪市民表彰文化功労章、大阪府文化賞、
読売文学賞、毎日書評賞。作家の開高健の盟友。2011年没。
著書に『完本・紙つぶて』『百言百話』『回想 開高健』
『人間通』『歴史通』『われらの獲物は、一滴の光り』など多数がある。
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